「塩」を語らない挑戦から生まれた新ブランド「equals」
合同会社ロイス
「塩石鹸」と聞いて、どんなイメージを持ちますか? 多くの人が「スクラブのような刺激」「肌にしみそう」と想像するかもしれません。 合同会社ロイスが製造する石鹸は、実は驚くほど低刺激で優しい使い心地が特徴です。しかし、商品名がその魅力を伝えきれていないというジレンマを抱えていました。 公社の「ブランド力強化支援」を通じて、「あえて塩を説明しない」という大胆な決断を下し、新ブランド「equals(イコールズ)」として生まれ変わった同社の挑戦をご紹介します。
抱えていた課題:「塩石鹸」という商品名が招く誤解
同社の塩石鹸は、独自の製法で作られた肌に優しい商品です。しかし、「塩石鹸」という名称が全面に出ていることで、消費者に「塩=刺激が強い」という先入観を与えてしまっていました。 「使ってもらえれば分かるのに、その前のイメージで敬遠されてしまう」。低刺激であることと、商品名の持つイメージのギャップに悩み、真の価値が伝わっていないことが大きな課題でした。
支援のアプローチ:「塩を説明しなければならない」という呪縛からの解放
公社のブランド力強化支援を通じ、徹底的なターゲット分析を行いました。そこで見えてきたのは、「ターゲットは塩を求めているのではなく、肌への優しさを求めている」という事実です。 支援担当者との対話の中で、「無理に塩の良さを説明しなくてもいいのではないか?」という仮説が浮上。長年囚われていた「塩石鹸だから塩をアピールしなければならない」という固定概念を覆す、引き算のブランディングへと舵を切りました。
支援を受けて改善したこと:経験豊かなデザイナーと共に、新ブランドへ
リニューアルにあたり、単にデザインを変えるだけでなく、商品の本質である「肌への優しさ」を伝えるために、もともと塩石鹸のファンで、その良さを深く理解している経験豊富なデザイナーをアサインしました。そして誕生したのが新ブランド「equals(イコールズ)」です。石鹸に含まれる30%の海塩で、人のからだと同じ塩分濃度の泡をつくることができ、泡と肌が“同じ(イコール)”塩分濃度になることで浸透圧が発生せず、低刺激の洗顔ができます。ブランド名には、そのやさしさの仕組みが込められています。
現場のエピソード:説明が変われば、客層が変わる
以前の展示会では、ブースに立つとまず「塩が入っていますが、痛くないですよ」というマイナスイメージの払拭から説明を始めなければなりませんでした。 しかし、「equals」に変わってからは、お客様の方から「優しそうな石鹸ですね」と足を止めてくれるように。説明の順序が「成分(塩)」から「体験(心地よさ)」へと変わったことで、商談の質が劇的に向上しました。
事業者コメント:「名前を変える恐怖を乗り越えて」
「長年親しまれた商品名を変えることは、正直怖かったです。実際、変更直後は一時的に売上が落ち込み、不安な時期もありました。 しかし、信じて発信を続けた結果、徐々に新規のお客様が増え、今ではリニューアル前よりも売上がアップしています。勇気を出して変えてよかった。今後はこのブランドを、ネット直販で全国へ広げていきたいですね」
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