【レポート】基調講演「“いい商品”を“売れる商品”へ 設計思想を学ぶ」&2026年度事業説明会
1.概要
2026年4月15日(水)、西九州大学健康支援センターにおいて、県内事業者の皆様を対象に、基調講演&さが県産品流通デザイン公社の2026年度事業説明会を開催し、当日はオンライン参加含め約50名の県内事業者の皆様にご参加いただきました。
第1部(基調講演)では、株式会社三越伊勢丹 第1MDグループ ギフトデザイン商品部 ムードマークバイヤーの青木健二氏を講師に迎え、「『売れる』は設計できる 市場分析・商品設計・改善の成長戦略」をテーマにご講演いただきました。第2部では、さが県産品流通デザイン公社の2026年度事業について、職員より説明を行いました。
2.第1部(基調講演)

第1部のセミナーでは、青木氏より、商品を「売れる商品」へと育てていくために必要な考え方について、具体的な手法を交えながら解説いただきました。
講演では、「売れる」を設計するための流れとして、需要確認、設計、伝え方、数字の4つのステップが紹介されました。商品づくりにおいては、作り手の思いや品質の高さだけでなく、誰に、どの市場で、どのような価値として届けるのかを整理することが重要であると説明されました。
また、商品が次の段階に進めない要因として、「市場根拠がない」「価格根拠がない」「正しく魅力を伝えきれていない」「事業計画がない」という4つの“もったいない”ケースが示されました。これらの課題に対し、市場調査の方法、価格設定の根拠づくり、背景情報の言語化、収支計算の考え方などを学ぶことで、改善につなげられることが共有されました。
特に印象的だったのは、「世の中には無料で使えるツールがあふれており、商品設計の際の需要確認で上手く活用すべき」という言葉です。感覚だけに頼るのではなく、市場調査データ、検索ボリューム、競合分析などの根拠をもとに考えることで、事業としての成功確率を高めることができるという言葉は、常に売場の最前線で消費者ニーズを捉えた商品開発を迫られる百貨店バイヤーならではの視点と感じました。
参加者からは、講演で配布された商品開発に活用できるワークシートについて、「商品開発を検討する際に必要となるワークシートをいただけてうれしかった」との声が寄せられました。また、椎茸を従来の椎茸市場ではなく、おつまみ市場をターゲットとし、加工品として提供することで付加価値を高めた事例について、「戦う市場を決定する具体例として大変勉強になった」との感想もありました。
3.第2部(事業説明会)
第2部では、さが県産品流通デザイン公社の職員より、2026年度に実施する各種育成支援事業について説明を行いました。
今年度は、新たにSNS発信力アップ講座を初開催するほか、展示会出展支援事業でスーパーマーケットトレードショーの募集枠を大幅に拡大するなど、販路拡大や情報発信、商品力向上に向け昨年以上にブラッシュアップした各支援内容を紹介しました。
4.ご案内
さが県産品流通デザイン公社では、今後も県内事業者の皆様の実務に直結するセミナーや支援事業を企画・開催していきます。今後のセミナー情報等をご希望の方は、以下リンクより必要事項をご入力ください。
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