keran
けえらん
主な生産地:佐賀
米粉の生地で餡を巻いた、素朴な和菓子。
「けえらん」は、うるち米のうす引き粉を蒸して、薄く搗(つ)いた皮で餡を巻いた和菓子。あっさりとした上品な味わいが特長です。発祥の地、唐津市・浜玉町内には、多くのけえらん店が軒を連ね、お店ごとに違った味わいが楽しめます。
名前の由来は、豊臣秀吉氏の発した言葉。
朝鮮出兵の際、諏訪神社で戦勝祈願を行った豊臣秀吉氏に、地元の人が献上したことが「けえらん」のルーツと言われています。これを食した際に秀吉氏が「これを食べたならば、勝つまで本国には帰らん(けえらん)」と発したとの伝聞が残っており、これが現在の名前の由来とされています。それから400年以上の時が経った今でも、もちもちした食感と餡の甘みが奏でる懐かしい味わいは大好評。機械での量産ができないため、職人が一つひとつ心を込めた手作業で仕上げています。