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諸富家具・建具

主な生産地:佐賀

現代のセンスが息づく木の温もり

佐賀市諸富町では、家具を作る指物大工を中心に古くから木工業が営まれていました。1935年には旧国鉄佐賀線が開通し、400年の歴史を誇る家具産地の福岡県大川市から人々が往来するようになり、新たな木工技術が伝わりました。1955年には筑後川に諸富橋と大川橋が開通し、交流がますます盛んになり、諸富町は大川市に次ぐ九州の一大家具産地として発展しました。
諸富家具・建具の特徴は、木工技術とオリジナリティーのあるデザイン性です。現代の暮らしに合った高い機能を持ったいすやテーブルを製造しています。施設の什器やバリアフリ一家具の開発と製造、インテリアの企画から施工までを請け負う特注家具専門メーカーも多く存在します。また、オーダーメードのプレートや時計、木製玩具やインテリアアクセサリーなどを製造する木工製品メーカーもあり、個性あふれるメーカーがそろっています。

 

太良町産ヒノキで作られたトロフィー

 

特徴

伝統的な技術を受け継ぐ木工職人の手業による木製家具で、木の質感や風合いを感じることができます。各メーカーの個性が色濃く表れた家具作りをしており、デザイン性が高く、装飾品として楽しめる製品もあります。

 

食器棚やキャビネットなど箱物が出来るまで

合板や国内外産無垢材を使用し、フラッシュ構造にするための木取りをします。合板で枠組みし、芯材を挟んで接着し、フラッシュパネルの寸法に合わせて切り、本体を組み立てます。
前扉のかまちを組み立てます。ガラス板や引き出し用の溝を彫り、ダボ穴を空け、戸枠と前板を面取りし、引き手設置の穴を掘ります。下塗りした後に塗装し、金具やパイプを取り付け、引き出しを組み立て、仕上げ塗装を行い、すべてを組み立てて完成します。

 

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