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尾崎人形

主な生産地:佐賀

素朴な土の温かみが愛らしい表情を生む

尾崎人形は佐賀県神埼市神埼町尾崎西分地区に伝わる焼き物の人形です。県内の陶磁器の中で最も古く、言い伝えによれば、弘安4年(1281年)、蒙古(モンゴル帝国)が襲来した元寇の際、捕虜となった蒙古軍の兵隊が人形を作って吹き嗚らし、遠い祖国を偲んだのが始まりだと言われています。
尾崎には焼き物作りに適した粘土質の土壌があり、やがて技術が地元民に伝わり、肥前尾崎焼として、瓦、火鉢(ひばち)、鉢物(はちもの)などが盛んに作られました。江戸時代には、佐賀藩から幕府への献上品のひとつにもなりました。その傍らで作られていたのが尾崎人形です。
700年以上の長きに渡って伝わる尾崎人形は、時代の流れの中で何度か途絶えながらも復活・継承されてきました。現在は、尾崎人形保存会の手によって再興され継承されています。
息を吹き入れると「ホーホー」と素朴な音が鳴る土笛(つちぶえ)や人形の中に玉を入れ、振ると柔らかな音が出る土鈴(どれい)など、尾崎人形には子どもが喜ぶ仕掛けがたくさん施されています。現在は40種ほどのバリエーションがあり、全てが手作業で作られているため、一つひとつ微妙に表情や趣が異なり、味わい深いものがあります。

 

 

佐賀をモチーフにした人形

 

特徴

尾崎人形の昔から伝統色である、赤・青・黄色の3色で彩色されていることが特徴です。絵具が高価な時代から手に入りやすい3色を使い、色を重ねすぎずシンプルなデザインで製作してきました。

 

地域の人々の手で復活した郷土玩具

作り手がいなくなり、一度は途絶えた尾崎人形ですが、1990年(平成2年)に八谷至大が尾崎焼保存会を結成し復活しました。その後、高柳政廣が型や窯を受け継ぎ、今の形になりました。
現在の尾崎人形は、昔作られていた人形の復刻に取り組んでいます。また、佐賀県の県烏であるカチガラスやムツゴロウなど、地域の物をモチーフにした土鈴(どれい)や土笛(つちぶえ)も 作っています。

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